恋をして、毎日がキラキラしてた。

オシャレに夢中になった。

メガトン脱出…私は普通の女性になった。

佐々木の手で口で…身体で…蕾は開花した。

そして、男の肌の匂いと共に、上り詰める絶頂感と、下がり行く切なさを、私の全身に教えて込んだ。

色んな店に連れて行き、世間の遊びも教えた佐々木。

そして…悲哀も教えた。
佐々木に貰った物は…教えて貰った物はたくさんある。

それは…あまりにも高い授業料だったけど……。

「店長、店長大丈夫ですか?」

野田の声が聞こえてきた。

私は、意識が暫く飛んでいた事に気付いた。

我に帰り、野田の顔がはっきり見えてきた。

「ごめんなさい、大丈夫よ。とにかく連絡取れなくなったから、家に連れて行ってほしいの」

「わかったわ、今から一緒に行きましょ」