優等生キャバ嬢リコ……病気のおばあちゃんを抱える健気な孫…この若さで、何も知らない純粋なお嬢様が夜の世界に飛び込んでしまい…あぁ何て可哀想なんだ、ヨダレ垂らした狼から、俺が守ってやらねば誰が守る…ってか…ばぁか!
馬鹿な狼って言うのは、あんた達の事なのよ!
「こんにちは~リコでぇ~す。お仕事中にメールしてしまってごめんなさいね。いつもありがとう。ここ2、3日ね、田口さんのお顔見ていなかったから、昨日は夢見ちゃった。朝起きて寂しくなってしまって…田口さんが会いに来てくれる事が、今のリコを支えている励みなの。どうか、お仕事も大事だけど、無理して体こわさないでね。また会える日楽しみに、リコも頑張りまぁ~す。リコ」
名前の部分だけ替え、10人に送信。
このメールが、何万の仕事に繋がっていく。
今夜も可愛い子羊が、胃袋から紙切れ吐き出しに、私の所へ集まって来るのね。
その日の仕事は…本指名3個、場内指名が5個取れた。
まずまずの出来……。
明日は待ちに待った王子様との面会日、店も休む段取りを立てていた。
その夜は…殆んど眠れなかった…早く、明日よ来てぇ~。



