来る来る廻る



翔は月に2回、昼間にデートしてくれる。

たったの2回…不満って言えば不満だけど…私の客レベルから考えれば、妥当な回数だと思う。

翔が言うには、昼間は仕事でけっこう忙しいんだ、料理の講師しているから、アチコチ地方にも出張があってね、なかなか時間とれないんだよ…って聞かされている。

たぶん、毎日のように来ているあのガマ蛙みたいなおばはんと、クラブの着物マダムが…交互に翔を独占しているんだろうな……。

私は、その空いた時間に会ってくれているだけ……。

そんなトリック…翔は絶対に明かさないし、私が何にも知らないと思ってるけど…私はちゃんと見抜いてるんだよ……。


明日は待ちに待ったデートの日。

嬉しくて嬉しくて…何も手につかない。

でも、仕事だけはちゃんとこなさないとね。

だって稼がなきゃ、ガマ蛙みたいに財産もないし…着物マダムみたいに経済力抜群の大物スポンサーも、私にはいない。

私は、その辺の小物人間から小金を集めるだけ…でもしっかりと集金しなくては、翔とは続いていかない。

今…お客とは10数名、昼間にメールと電話で営業している。