来る来る廻る



心にズシンとおもり乗せられた俺は、仕方なくイーグルで暇潰しする。

月曜日になっても、リコから連絡はなかった。

携帯はもう繋がらない…意味不明だ……。

夜になり…俺はサブマネージャーの岡野に連絡した。

今日は休んでいる、土曜日も休んでいたと聞かされた。

もしかして、飛んだかもよ…と軽く言われた。

キャバ嬢ってのは、店をよくコロコロ替える、急に辞めるのは日常茶飯事な事なんだと、いとも簡単に岡野は、俺の心臓を刺身包丁で刺しやがった。

岡野の言う通り、これで辞めていても、俺にはまだ救いがあった。

ダンディーライオンで待ち伏せしていたら、必ず会える気がした。

日々は過ぎ、昼間はパチンコ、夕方はイーグルと飯を食らい、それからパチンコ屋にまた逆戻りか、若しくはホテル……それから出勤、そんな流れに身を任していた。

相変わらず、リコとは音信不通、キャバクラには来ていない、ほぼ辞めた事は確実だと、岡野から聞かされた。

それでも、俺は待った。

何か事情があったに違いない…リコは人との繋がりを簡単に切っていくような、そんな若いチャラチャラした女じゃない…と信じてた。