来る来る廻る



昼過ぎに目覚め、携帯を見る。

誰からも音沙汰なし…。

  ?????

3時になり…4時になり…俺は身支度整え待っていた。

  5時になった…。

私から連絡するから……もう待てないや。

俺はリコに発信した。

「おかけになった電話番は、電波の届かない場所にあるか……」

電源が切られていた。

もう一度かけてみる。

「おかけになった電話は……」

再度かけたが?????

次はメール送信…が?????携帯会社から返ってきた、相手先に届かないと……。


おばあちゃんの病院ってどこだったけ?

一度前に聞いてみた時、大学病院がどうのこうのって、はっきり言わずにはぐらかされた記憶がある。

よく考えてみると、俺…あいつの家も知らなかったんだ……。

好きと言う恋心があまりにも先走り、背景が何も見えていなかったし、知ろうとする冷静な余裕もなかった……。

今日の約束忘れてる?

いいや、そんないい加減な女じゃないし…きっと何か事情が…おばあちゃんの容態悪くなり、今はそれどころではないのかも……。

事情が落ち着けば、必ず連絡してくるさ……。