無邪気な大人、イーグル…お前の表情は…今夜のの俺の胸をちくりちくりと突き刺しやがる。
俺もお前も…気の毒な恋の迷い子…。
今夜はダンディーライオン初出勤の日だった。
もちろんイーグルには言ってない。
深夜の出勤まで、まだ時間はタップリあったから、今日はイーグルとゆっくりしよう。
リコの店には行かない。
居酒屋出て、パチンコには行かず…俺はイーグルの肩を優しく抱きホテルへと行った。
いつにも反して…今日は丁寧な愛撫…特上の甘い言葉も添えて…俺の…せめてもの詫びの思いだった。
深夜12時前になった。
仕事は1時からだ、イーグルを上手に帰らせなくてはいけない。
「ひなこさぁ~俺ね、明日、朝早くから病院呼ばれてんだよ。ひなこも仕事だろ? もうお互い帰って寝ようか」
「そうね」
俺はタクシーを拾い、イーグルを乗せた。
「じゃひなこ、また連絡するから」
「うん、佐々木君ありがとうね、じゃ」
今日の俺の落ち着いた態度に、イーグルはスッカリ満足している様子だった。
が、今から俺は、落ち着いてなんかいられない。
ライオン小屋へ急がないと……。



