その時! 俺は…無残にも…裏切られた。

リコだ!リコが向こうから歩いて来た!

豪華な花束抱えて、こっちに向かって来る!

   嘘だろ!

  これは夢だろ?

そして花束抱えたモナリザは…ダンディーライオン属するビル内へと入って行った。

俺は、気付かれないように後に続いた。

表に置かれたゴールドライオンの頭を撫で、黒いドア開けたその女は!間違いなくリコだった!

もしかしてリコは双子?三つ子?

そんな訳ないよな…こんなにはっきり見たこの瞬間でさえも…俺はまだリコを信じたかった……。

こんな薄汚れた男でも…一人の女に惚れて…何かが…自分の中で何かが変わる気がしたんだよ。

柄にもなく…心に恋のビードロ細工が生まれたというのに…そのガラスは意外に薄く、こっぱみじんに砕け散った。

今…自分に何が起こっているのか…今からどんな行動に出ればいいのか…脳の指示がない。

どうしていいのかわからない…と、表に張り紙が……。

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