放課後の教室。
付き合って間もないあたしたち。

一緒にいるだけで心臓が破裂しそうなくらいドキドキしている。

「ねぇ、まだ帰んないの?」

「何で?そんなに早くかえりたいの?」

「違うけど…」

そうじゃなくて、あたしの心臓がもたない…

「ねぇ、今度さぁ映画でも行かない?」

「いいよ。何観る?」

「う~ん…」

「誘っておいて決めてないの?」

「だって…そっち決めてよ。」

「じゃあ…」

「何なに?」

「…てか、そろそろ名前で呼んでくんない?」

「えっ…」

「名前で呼んで?」

「……//」


きみの名前を呼ぶのに、こんなに緊張するとは思わなかった。


でも

少しだけ、ほんの少しだけ距離が縮まった気がするよ?



END