「あれ、あたし神谷君に名前言ったかな?」 「や、あれ見た。クラス表。」 あ、そかそか。書いてるよね。 そして神谷君は本に視線を戻して自分の世界に入っていった。 一見、話しにくそうで。 実は、話しやすくて。 だけど不思議な空気をもつ。 彼の名前は、神谷 奏[カミヤ カナデ] 格好いい隣の人を期待していたけど… 正直あまり格好よくはなかった。 けど…ま、神谷君ならいいや。 楽しい一年に…なるといいけど。