「何してんの?ヒマなら俺らと遊びに行こ」


「京子、どう?」

「パス!次行こ!」


「ごめんね~。ちょっと待ち合わせしてるから、バイバ~イ」


「鏡で顔見て出直して来いよ!」


京子さん・・・あなた本人に聞こえたらどうするの?!


今、私たち二人は地元でも有名なナンパスポット?へ来ていた。


大学に入り、初めての夏休みでかなり浮かれていた。


高校の時とは違い、煩わしい宿題なんてものもなく、完全に開放されたような気分になっていた。