「タスケテクレ…」 「シニタクナイ…」 「ナンデワタシガ…」 今まで家の外から聞こえていた声は、段々と近づいてくる 家の周り…壁を隔てて、すぐそこから声が聞こえてくる… 俺は耳を塞ぎたくなったが、必死に堪えた どれくらい経ったか、突然…少し、静寂が訪れた だが、それも直に消えた あの“風”がどこからか吹いてきた