意地悪彼氏





「あらー!!裕也がお客さん連れてくるなんて、珍しいわねぇー。

まっ!しかも女の子!!可愛い子じゃなーい!!もしかして…彼女!?」




奥から出て来た裕也のお母さんらしき人は、私を見るなり1人で喋り出す。





「そんなんじゃねぇよ!!いいから早く出すもん準備しろって!」




「まぁ!この子ったら!!恥ずかしがっちゃってぇ〜。
さっ、上がって!!」




『は、はい…お邪魔します;』



あたしは、少々元気な裕也のお母さんに圧倒されながら答える。





「ごめんな。変なおふくろで…」




『あ、ううん…全然!』




「まぁ上がって。俺の部屋でい?」




『え…』




「どうした?なんか都合悪いか?」




『あっいや!!』





都合悪いって;

そりゃちょっとは意識するでしょ!!

一応男の子の部屋に行くんだから……




「あ!もしかして…ちょっと意識しちゃった??」




裕也はにひひっと笑ってからかうように言う。




『なっ!意識なんかしてないし!!』




「なら早く靴脱いであがれば?」




裕也があたしの目の前に自分の顔を近づけて言った。