意地悪彼氏





『え?裕也は休まないとダメだけど…あたしは大丈夫だよ?』




「何言ってんの!!
パートナーの部員が居ないなのにマネージャーだけ居てもしょーがないでしょ。」




『あ、それもそうか!』



あたしは掌をぽんっと叩く。





「部長には俺たちが伝えとくから、柚ちゃんは裕也連れて帰ってあげて?」




『うん、わかった!

じゃあ…よろしくね?』




「「おっけー」」





そう言うと2人は保健室から出て行って、あたしは裕也を起こそうと裕也に声をかける…





『裕也?…裕也ぁー』



全然起きない…。




『おーい。起きろー』


『起きなさぁーい』




あたしは自分の口に手を添えて、呼びかけるようにトントンッと裕也の肩を叩く。




「…ん……」




おっ!やっと反応した!



『裕也?起きた?』




「あ、あぁ……」




『大丈夫?帰れる?』




「……うん。」




『じゃあ帰ろっか!
あたし鞄取ってくるね!!』




そう言って一旦教室に戻り、裕也の鞄とあたしの鞄を持ってまた保健室に戻る。