意地悪彼氏





キーンコーン――――        カーンコーン――――







………あれ?



あたし…いつの間にか寝てた?




チャイムの音で目が覚めたあたしは、ふと壁に掛けてある時計を見る。




…げ………



『もう部活の時間だぁ!!』


ガラッ






あたしが叫んだのとほぼ同時に突然保健室のドアが開いて、あたしはびくっとしてドアの方を見る。




「柚!!」




『あっ!梓に翼くん…どうしたの??』




「どうしたの?って、今から部活だから2人の様子見に来たんだけど…
裕也大丈夫だった?」




『あ…熱が38度あって、落ち着いたら早退させてって言われてたんだけど……

いつの間にかあたしも一緒に寝ちゃってて;…』




「はぃ!?寝てたってあんた…
裕也くんそんな熱あんのに、のん気に寝てちゃダメでしょ!!」




『はぃ…ごめんなさい……』




「まぁまぁ梓、過ぎちゃった事はしょうがないよ。

それより柚ちゃん、今日は部活休むよね?
裕也そんなんだったら無理でしょ?」