な、なんで…??




裕也は顔を真っ赤にして額にはうっすらと汗をかいていた。




嘘!?やっぱり裕也まだ完全に治ってなかったの!?




『先生!!あたし…保健室連れていきます!』




気付いたら無意識にそんな言葉を発してた。




「あ、あぁ…頼む」






あたしは裕也を支えて教室を出た。




保健室につくと、ちょうど保健の先生が鍵を閉めようとしてる所だった。

その格好からすると今から学校を出るって感じ…。




『先生!!』




「あらっ!どうしたの!?」




『熱があるみたいで…
先生どこか行かれるんですか?』




「あっうん。今からちょっと用事があって今日は早めに帰らせてもらう事になってるの…」




『そうなんですか………どうしよ…取りあえず保健室の鍵預かるんで、裕也寝かせてあげてもいいですか?』




「えぇ…いいわよ」




『じゃ、お預かりします!』



先生から鍵を預かると裕也を連れて保健室に入る。




「あっ待って!!今から出掛けるあたしが偉そうな事言えないんだけど…」