そして,俺のカンは見事に当たってしまった。
なぜ俺と佐野が職員室に呼ばれたかと言うと…
校長の粋な計らいで新しく買い換える事になった大量の本を図書室に整理して欲しいと言う内容だった。
…にしても,校長ロクなこと考えねぇーな。
「話は分かりました。
けど,何で俺と佐野なんですか?」
「お前等しか教室にいなかったからだ。」
何言ってんだ。この教師は。
「そんだけの理由ですか!!?
なら他のヤツに頼んで下さい。じゃあ俺,部活あるんで帰らせてもらいます。失礼しま…」
「ちょっと待て!!頼む!!
お願いだから手伝ってくれ〜!!」
「嫌です。」
「頼む!!ジュースおごってやるから!!……それに…ソフト部の顧問の先生には今日春田は部活欠席しますって言っちゃたし…。だから,手伝ってくれ〜!!」
そんな捨てられた仔犬みたいな目で俺を見ないでくれよ,先生。
断りきれねーじゃん。
──…結局
俺は先生の仔犬のような目から逃れる事ができず,先生の作戦にまんまとのせられて手伝うことになってしまった。
「……で,申し訳ないんだが…先生これから用事があって……本当にスマン!!またジュースおごってやるから!!」
「はいはい。もう分かりました。」
抵抗することに疲れた俺は適当に返事した。
「じゃー佐野と春田よろしくな〜。
あっ!あともう1人助っ人呼んでるから!!」
そう言って先生は足早に職員室を出て行った。
──助っ人?誰だ?
次の瞬間職員室の扉が勢いよく開いた。
「助っ人参上!!」
見るとそこには変なポーズをした佐伯が立っていた。
「助っ人って…お前かよ…」
よりによってなんで佐伯なんだよ…
俺は先生を恨んだ。
──こうしてものすご〜く気まずい図書室整理が幕を開けることになった…。



