その時横から、陵のお母さんがウォークマンを差し出した。
…きっと、あたしのために家から持って来てくれたんだろう。
「…ありがとう、ございます」
陵のお母さんに頭を下げ、MDを中に入れるとイヤホンをつけた。
ザ――――…
イヤホンから聞こえてくるのは、雑音ばかり。
事故の衝撃で、壊れてしまったんじゃないか。
そう思って、イヤホンを外そうとした時だった。
『んっ…ん!
あれ…これ入ってんのかな?』
突然聞こえた―――陵の声。
『えー、と…綺。
今日は俺たちの、4年目の記念日だな。
今まで4年間、ずっと俺なんかの側にいてくれて本当にありがとう。
お礼を言っても言い足りないくらい、綺には感謝しています』

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