あれから1時間ぐらい真理と喋ってから家に帰った。
リビングに邪魔なダンボールが置かれている。
「ちょっとお母さーん!!邪魔なんだけどー」
キッチンで夕飯の支度をするお母さんに文句を言う。
「それ裕香のよー?この前カタログ見ながら注文したでしょ?」
…あぁ、買いに行くのが面倒で注文したんだっけ。
「それ持ってきたお兄ちゃん、イケメンだったんだよー!!」
そうやって言いながらやってきたのは妹の香奈。
「そうそう!この前ドラマに出てて裕香がカッコいいって言ってた子に似てたの。」
香奈の言葉を聞いてキッチンからお母さんが言う。
「絶対似てないよ〜!!お母さんが似てるって言う人、だいたい似てないもん!!」
そう。いつも似てない。
だから私は何も気にせず届いたんだダンボールの中身を確認した。