運命の弄び

……今日は授業に関しては真希のレポートに目を通しておいたおかげで、
多少ブランクはあったものの何とかなった。

久しぶりの授業だったからいつもより多少疲れは多いが、
別に何てことない。

むしろまゆたちにいじられたことのほうがきつかった。

「よし、帰るとするか?」

「……そうね」

真希に呼び掛けると素直に頷いた。
辺りを見ると、
既に俺達を含めて教室には数人しかいない。
夜になれば気温は零下になることだってさえある。
みんな早めに帰ろうということだ。

「ついてこないでよっ」

「そ、そんな~、
まっき~っ!」

真希がぷいっしながら先へ行こうとすると、
もっちーとまゆが許しを請おうと後を必死に追い掛けていく。
後ろでそれを見ながら、
俺は小さく笑うのだった。



……と、
四人で下駄箱へたどり着いたところでふと用事を思い出す。
ちなみに真希ともっちーたちはすぐに仲直りをしていた。
ケーキバイキング一回で手を打ったそうだ。

「あ、そういや、バイト先に顔出さねぇと」