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「……以上で連絡事項は終わりです。
というわけで、解散っ」

……時は過ぎて放課後。
美奈先生の号令がかかると、
帰り支度を済ませた者からそれぞれ仲の良い友達とでから教室を出ていくクラスメートたち。
午後四時前。
既に外は日が暮れ始め、
窓からの赤みが教室内を照らしている。

「疲れた……」

「あたしも……」

俺と真希は終わると同時に机に突っ伏した。
……昼休みにもっちーとまゆに長時間痛め付けられ、
精神的に参っていたのだ。
その後、五、六時限目の授業を受けたわけだが、
正直ノートを取るのが精一杯で集中は出来なかった。

真希と過ごす学校の日常の中で、
何もからかわれたのは今日が初めてでは無いが、
あんなに念入りにいじられたのは初めてだ。

はぁ……。

「れーちゃん、まっきー、どーしたの?
帰らないのー?」

重い頭をゆっくり持ち上げる俺と真希。
にやにやしたもっちーの姿がそこにあった。

「あはは……ちょっとやりすぎちゃいました?」

まゆが頬を人差し指でぽりぽりなぞりながら苦笑い。