当然、今日からは弁当は無い。
まあ、考えてみればこういうところでも姉さんに負担をかけていたわけで、
これからは弁当に限らず、
食事面は自分で何とかしていかなければならないわけだ。
まだ簡単な食事しか出来ないが、
自炊に関しては何とかなる。
ただ、弁当は当面学食になりそうだな。

「……零二さえ良ければ、
あたしの弁当分けてあげても……いいけど?」

「ん?いいのか?」

「ふん……、
弁当のない可哀相なあんたに恵んであげてもいいわ。
有り難く思いなさいよねっ!」

何故か照れたように目を背ける真希。

確かに俺にとって真希の申し出は願ってもない。
真希の弁当は真希自身の手作りで、
よくおかずの交換などしたりもするのだが、
これがなかなかイケるのだ。
いつも色とりどりのおかずが所狭しに並べられ、
時には創意工夫が加えられている。

そんな真希の弁当だから、つまませてくれるなら、
有り難い話ではある。

だけど……。