運命の弄び

……そう、
零二とのさっきの話……、
あんなのいつまでも気にしていても仕方ないよ。

零二のことだから、
興味本位で聞いたんだってことぐらい分かるし、
別に深い意味でとらえる必要なんてないんだよね。


でも……、
やっぱり零二は私のこと、
『親友』……、
としか見れないのかな……。


私は……。




う~………っ




だぁ~~~っ!!
もう止めっ!
とにかく、今日は零二の復帰初日なのっ!
あたしがぶすっ…としててどうすんのっ!
朝の決意を思い出さなきゃっ!
零二はまだ病み上がりなのよっ!
零二一番よく知る親友、幼なじみとして、
あたしがまだあいつのサポートしないとっ!
あたしのバカバカバカバカっ!



「あの………まっきー?」

「真希ちゃん?」

「へ?」

もっちーとまゆが異常な光景を見るかのような視線で私を見つめている。
それもそのはずだ。
あたしは自分の頭をぽかぽか殴っていたのだ。

「……どうかしたのか?
真希?」

「あは……あはは……」