運命の弄び

真希が言ってるのはさっきの事だろう。
怒りながらも若干顔を赤らめている。

「あのなぁ、
お前があんな座り方してるからいけないんだろうがっ!」

「だからって見ていいってことにはならないでしょっ!
バカッ!変態っ!スケベッ!」

「お前は男ってものを何にも理解してないっ!!
男ってものは無意識にそういうところに目がいくもんなんだっっっ!!
さながら一年に数度吹き抜ける奇跡の風に感謝するようにっ、
男には意識になんか制御されない『性(さが)』ってものが存在するんだっ!
女の子のちょっとした油断と偶然が生み出す『奇跡』っっっ!
そこを見逃さないのが、
真の男の証明でありある意味では本能っ!
それが無い男は健全な男子に非ずっ、いや『漢』としての資質を持たぬ軟弱者っ!!
自分の本能に正直にあれっ!
自分の性(さが)に正直にあれっ!
それが『漢』の覇道を目指す者の真実……」

ばきいぃぃぃっ!

「ぼげはぁっ!!」