運命の弄び

「ちょっと待ってろよ、
サラのご飯、今用意するからな？」

そう言ってサラを再びおすわりさせると、
俺は駆け足で居間を抜けて台所へ入る。
昨日の内に綺麗に洗ってあった、
直径三十センチ程のサラ専用の青い皿を手に取り、
戸棚からサラ専用のドッグフードを取り出す。

中には他にもいろいろな種類のそれがある程度買い溜めしてある。

俺はドッグフードを適量皿に盛ってやると、
ついでに俺の朝ごはんである食パンとを両手に持ってサラの待つ居間へ帰ってきた。

「ほら、サラ。
待たせてごめんな」

サラの前にドッグフードの入ったお皿を置いてやるとお腹が空いてたのか、
さっそく口をつけだした。

それでも上品に、少しずつ食べていく。
サラは女の子で、
それ故か（？）すごく行儀が良くて助かる。
こういう風に食べ物は散らかさないし、
動き回って毛を散りばめる事もない。

うん、感心感心。