運命の弄び

零二の心にも冬が来ているみたいだけど、
それもきっと時が経てば暖かい春を迎えるに違いない。

私がそれを手助けをしてあげるんだ。
幼なじみとして……、
ううん、私が零二の心の支えとして、
アイツを癒してあげたい。

お父さんとお母さんがつけてくれた『真希』の名前に恥じないように、
ひたむきに真っすぐな気持ちで、
今度の春を零二の始まりの季節にする手伝いを私がしてあげるんだ。


その時零二の横に私が居られれば……、
あっ、今のナシっ!
忘れてね!

「よぉぉおっし、行くわよ!」

真っすぐな決意とほのかな希望を胸に私は駆け出すのでした。