「それじゃ、いってきまーっす!」
「いってらっしゃい。 零ちゃんによろしくね。」
用意を済ませた私はまだコーヒーを飲んでいるお父さんより先に家を出ることにする。
玄関まで見送りに来てくれたお母さんに笑顔を返して家を出た。
「うぅっ、さっむーい!」
…時は二月の始め。
私たちが住むこの地方は夏は涼しく冬はとても寒い。
気温は一桁があたりまえ。雪が降るなんてごく普通の景色。
酷いときは視界が全く効かなくなるぐらい、
吹雪くこともあるの。
現に二、三日前に降った雪はまだほとんど溶けていない。
太陽こそ出てはいるけど冬の冷気は容赦なく私の身体を震わせる。
でもそれもあと二ヶ月もすれば季節は春になり別れを告げる。
その時は私たちも高校最後の三学年を迎え、来年は卒業。
「いってらっしゃい。 零ちゃんによろしくね。」
用意を済ませた私はまだコーヒーを飲んでいるお父さんより先に家を出ることにする。
玄関まで見送りに来てくれたお母さんに笑顔を返して家を出た。
「うぅっ、さっむーい!」
…時は二月の始め。
私たちが住むこの地方は夏は涼しく冬はとても寒い。
気温は一桁があたりまえ。雪が降るなんてごく普通の景色。
酷いときは視界が全く効かなくなるぐらい、
吹雪くこともあるの。
現に二、三日前に降った雪はまだほとんど溶けていない。
太陽こそ出てはいるけど冬の冷気は容赦なく私の身体を震わせる。
でもそれもあと二ヶ月もすれば季節は春になり別れを告げる。
その時は私たちも高校最後の三学年を迎え、来年は卒業。
