運命の弄び

お父さんは少し厳しいところもあるけど普段はすごく優しい。
お母さんも優しくて、
いつも娘を気遣ってくれている。


……二人は若いときに恋愛結婚をして、
その数年後に私を産んでくれた。
親類の援助を借りずに一緒になった頃はかなり苦労をしたらしい。


だからこそ、今の円満な生活があるのだと私は思ってる。
辛いときを共に励ましあって力を合わせて乗り越える……、
それによって培ってきた互いを信頼する想いってきっと何物にも変えがたいものだもの。
その証拠に私が生まれて十七年とちょっと、
少なくとも私が知る範囲では、
小さい衝突はあっても離婚や別れ話に発展するような衝突は無い。

私はそんな両親を誇りに思っているし同時に憧れている。
私も将来家庭を持つときはこうありたいな。
別に裕福なんかじゃなくても、
好きな人と一緒に人並みの幸せを築ければ……。

にゃはは…私のささやかな夢かな。