こうして零二とゆっくりと話すのは本当に久しぶりに感じたから……。
たった一週間だけど……、
そんな自分が押さえられなかった。



『……それじゃ、真希。
今日のところはこれぐらいにしとこうぜ?』

「あ……そうだねっ。
ごめんね、なんか付き合わせちゃって…」

時計を見ると十二時を指そうというところだった。
時間にして小一時間くらい話して事になるね……。
まだ病み上がりなのに悪いことしちゃったかな……。

『いや……うん。
確かに最近お前とはまともに話せてなかったもんな。
久しぶりにお前と話せてよかったよ』

「本当に?
そう言ってくれるとあたしも気が楽かな」

……多分、零二は気を利かせてくれたんだと思う。
でもそんな気遣いが私はとても嬉しかった。
……あたしってなんか勝手だな。

それに病み上がりの零二に気を遣わせちゃ駄目じゃない。


……あたしの馬鹿……っ