そうしたいくつもの分かれ道を抜けて、
その人の未来は確定していくの。


それが最高の……いわゆる幸せな結末か、
最悪の、残酷の結末であるか、
あるいは釣り合いを維持した状態、
『平凡』な結末へと進むかはその人の選んだ道次第。

そしてこの過程で、
人が仮に最悪の結末へたどり着いてしまったとき。

人はこう言うのよ。

『あの時、あの道(選択肢)を選んでおけば』

と。
くすくす……、
この愚かしく、稚拙とも言える発想を『後悔』と呼ぶのよね。


時は決して巻き戻らない。
人が未来へのレールを歩むということは、
それに合わせて時も一緒に歩む、ということ。