でも……、
自らを傷つけることをやめると、
また『痛み』が襲ってくる……。


だから私は自分を傷つけることを止めない……。


ざくっ


また一つ。
傷痕を増やす。
そして刔る。


「あは……、
あはは………痛くない。」

傷痕を掻き回しながら、
一種のこれは快感だ。


ざくっ

「……痛くない」

ざくっ

「……痛くない」

ざくっ

「……あは……あははは」

ざくっ

「あははははははは」

ざくっ

『痛み』を感じない。
こうして自分の身体を傷つけ続けることで。

「痛くない痛くない痛くない痛くないぃっ!
あははははははははははははははははははははははっ」