運命の弄び

「あぁああぁぁあああぁああああっ!!
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃっ!!」

ざくっ!!

私は自らの身体に刃物を突き立てた。
傷口から赤い血がばっと吹き出す。

あぁ……、
痛みが和らぐ……。


こうして自分の身体を傷つけることで、
何故か痛みがなくなるの。

ぐり


ぐり


ぐり


ぐり


私はさっきまで悪魔の身体を刔っていたように、
自らの傷口を刔り、
そして掻き回す。

あぁ……、
痛みが……『無くなって』来た……。