『……くすくす』
「……だ、誰!?」
不意に背後から聞こえてきた不気味な笑い声。
私は焦躁に駆られながら、
素早く背後を振り向く。
すると、
いつの間にかそこには黒い人影がうっすらと姿を現していた。
この空間では距離間が上手く掴めず、
近くにいるようでいて、
遠くにいるようにも見える。
「あ、あんた、誰よっ」
謎の人影。
白い霞みに覆われていて、
その姿をはっきりと視認出来ない。
呼び掛けて見たものの、
その影は身じろぎ一つしない。
「な……、何なのよっ!
ここは一体どこなのよっ!
あんたは一体何者っ?!
これは夢なのっ?」
焦燥、不安、恐怖。
それらを黒い影にぶつけるように口から溢れ出す。
しかしやはり影は何も語らず動かない。
先ほどの不気味な嘲笑は間違いなく、
あの影のものだが、
それ以降は何もしてこない。
二人距離を維持したまま、
奇妙な静寂が流れる。
上も下もないこの空間でぐるぐると意識が回りそうになる。
「……だ、誰!?」
不意に背後から聞こえてきた不気味な笑い声。
私は焦躁に駆られながら、
素早く背後を振り向く。
すると、
いつの間にかそこには黒い人影がうっすらと姿を現していた。
この空間では距離間が上手く掴めず、
近くにいるようでいて、
遠くにいるようにも見える。
「あ、あんた、誰よっ」
謎の人影。
白い霞みに覆われていて、
その姿をはっきりと視認出来ない。
呼び掛けて見たものの、
その影は身じろぎ一つしない。
「な……、何なのよっ!
ここは一体どこなのよっ!
あんたは一体何者っ?!
これは夢なのっ?」
焦燥、不安、恐怖。
それらを黒い影にぶつけるように口から溢れ出す。
しかしやはり影は何も語らず動かない。
先ほどの不気味な嘲笑は間違いなく、
あの影のものだが、
それ以降は何もしてこない。
二人距離を維持したまま、
奇妙な静寂が流れる。
上も下もないこの空間でぐるぐると意識が回りそうになる。