「ごめんっ、零二っ。
あたし……もう寝るから」
『真希っ?』
「じゃあ、また明日ねっ」
ぷっ
別れを告げると、
私は一方的に電話を切った。
もうこれ以上あいつに自分が泣いてるのを知られたくなかったから。
私は携帯電話を床に投げ捨てるように置くと、
そのままベッドに飛び込んで布団を被った。
誰も見ているわけないのに、
これから再び泣くであろう自分の姿を隠すために。
「う……ぐすっ……」
冷え切った部屋の中。
冷え切った自分の身体を震わせながら、
包まった布団の中で、
ベッドシーツを握りしめながら鳴咽を漏らし続ける。
……いいんだ、今はまだ。
……別にフラれたわけじゃない。
今はまだあいつが私のこと幼なじみ、親友としか見てくれないとしても……。
いつかきっと真に私の気持ちが通じるときが来る。
もう十年以上、
零二の事だけを見て来たんだもん……。
他の男なんて絶対好きになんかならない。
零二より顔が良くて、頭が良くて、性格が良い?
そんなの関係ない。
あたし……もう寝るから」
『真希っ?』
「じゃあ、また明日ねっ」
ぷっ
別れを告げると、
私は一方的に電話を切った。
もうこれ以上あいつに自分が泣いてるのを知られたくなかったから。
私は携帯電話を床に投げ捨てるように置くと、
そのままベッドに飛び込んで布団を被った。
誰も見ているわけないのに、
これから再び泣くであろう自分の姿を隠すために。
「う……ぐすっ……」
冷え切った部屋の中。
冷え切った自分の身体を震わせながら、
包まった布団の中で、
ベッドシーツを握りしめながら鳴咽を漏らし続ける。
……いいんだ、今はまだ。
……別にフラれたわけじゃない。
今はまだあいつが私のこと幼なじみ、親友としか見てくれないとしても……。
いつかきっと真に私の気持ちが通じるときが来る。
もう十年以上、
零二の事だけを見て来たんだもん……。
他の男なんて絶対好きになんかならない。
零二より顔が良くて、頭が良くて、性格が良い?
そんなの関係ない。
