運命の弄び

ざくっ……ぐりっ……


信じてたのに……。


私は深く刃を突き立てて、軽く捻りを加えた状態で手に力を込める。


信じてたのに……信じてたのに……信じてたのにっ!

……裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者裏切り者……

「裏切り者ぉぉぉおっっ!!」


……再び球状のものが後ろの床にぼとっと落ちて、
主を失った空洞からは、
汚い黒い液体が溢れ出す。

あぁ、キタナイ。
やっぱりこいつらは人の皮を被った悪魔だ。


私はゆらりと立ち上がり、周りに倒れた身体たちを一瞥する。