零二が何を言ってるのかはすぐに分かった。
朝の通学路を歩く途中、
零二が唐突に『好きな人がいるかいないか』と聞いたことの事だ。
あの時、
零二は『いない』って答えたんだよね……。
『……悪かったよ。
デリカシーのないこと聞いちまった、て思って……』
「別に……気にしてないよ」
『でも、
変なこと聞いて怒らせたかな?って』
……ううん。
正直言えばどきどきしてた。
零二が私に好きな人がいるかいないか気にしてくれたんだもん。
『……でも、お前に好きな人がいたなんて初耳だったよ。
ま、別に変じゃないか』
……本当にコイツは……。
どこまでも……。
ずきっ……
胸がまた痛んだ。
『頑張れよ、親友として応援してやるぜ』
ずきんっ
……違う、
零二は気付いてない。
私の好きな人が自分以外の誰かという前提の上で、
今の言葉を口にしてる。
……そんな言葉……聞きたくないっ!
『真希……?』
ダメだ……。
このままだとまた……。
ずきん……ずきん……
……胸が……痛い。
朝の通学路を歩く途中、
零二が唐突に『好きな人がいるかいないか』と聞いたことの事だ。
あの時、
零二は『いない』って答えたんだよね……。
『……悪かったよ。
デリカシーのないこと聞いちまった、て思って……』
「別に……気にしてないよ」
『でも、
変なこと聞いて怒らせたかな?って』
……ううん。
正直言えばどきどきしてた。
零二が私に好きな人がいるかいないか気にしてくれたんだもん。
『……でも、お前に好きな人がいたなんて初耳だったよ。
ま、別に変じゃないか』
……本当にコイツは……。
どこまでも……。
ずきっ……
胸がまた痛んだ。
『頑張れよ、親友として応援してやるぜ』
ずきんっ
……違う、
零二は気付いてない。
私の好きな人が自分以外の誰かという前提の上で、
今の言葉を口にしてる。
……そんな言葉……聞きたくないっ!
『真希……?』
ダメだ……。
このままだとまた……。
ずきん……ずきん……
……胸が……痛い。
