運命の弄び

「私のこと……どう思ってんの?」

……聞いちゃった。
今までずっと知りたかった質問の答え。
ずっと聞けなかったのに、
割とあっさり言えた。

そんなものなのかもしれないけどね。

でも聞けた以上、
私はついにその答えを知ることが出来る。

私は固唾を呑む。

『……真希?』

「……素直に零二が感じた通り答えてくれればいいの。
……ただ真剣に答えて」

まだ質問の意図が分からない、
というように、
私の名前を呼ぶ零二。
その気持ちを汲むように更に言い換える。

……朝のやりとりから、
答えは大体見えてる。

でも僅かな希望を信じて零二の答えを待つ。
零二の気持ちは……、
私と……同じなのか。

『どう思ってる……って、
俺たち幼なじみで……、
かけがえのない親友だろ?』

……ややあって返ってきた答え。

「……その気持ちに……嘘はないよね?」

弱々しく念を押す。

「……ああ。
真希は大切な親友だ」