鈍感彼女と無口な彼氏



「あ、君さっきの…」




私はビックリして周りの子の声なんて耳に入らなかった。


だってだって、





朝の綺麗な男の子がそこにいるんだもん。



「…あの、さ、さっきはすみませんでした」



「…いえ、別に」



「なになに?知り合い?飛鳥が女の子に知り合いがいるなんて珍しい」


隣にいたかわいい男の子が言った。



「いや、あの知り合いとかではなくて…」



「あっ僕、陸!羽村陸ね!よろしく〜」


そう言ってにこっと笑った。


女の子みたい…!



「えっと、若月美緒です。よろしくです。っじゃなくて、知り合いじゃ……」



「悠城飛鳥」



「はい?」