顔を上げた私はぶつかった人を見たとき、驚いてしまった。
だって…
だって、今までこんな綺麗な男の子見たことがないんだもん。
彼は立ち上がり、自分の服を叩いていたけど、私はしばらく彼の顔に見入ってしまった。
「…あの、俺の顔に何かついてる?」
そう言って彼は私を見た。
私は彼の言葉で我に返った。
あ、私何見入っちゃってんのよ。彼に迷惑かけたじゃない!
「あっ、ごめんなさい!」
ってあれ?なんか私忘れてない?
あぁー!そうだ私こんな事してる場合じゃないじゃん!遅刻するじゃん!
「あの…、さよなら!」
「えっ?」


