Family!

ー朝ー


「弥生ー、朝だよー。起きろー!!」


「ん〜」


と唸って寝返りをうつ。


「しょうがないなー」


そう言って、俺は制服のポケットからミュージックプレーヤーを取り出し、音量をMAXにして、イヤホンを弥生の耳に入れた。


「うわあ!!」


驚いて飛び起きた弥生は、俺を睨んだ。


「……空兄、何すんだよ!」


「だってお前、あーでもしなきゃ、起きないだろ」


「もう起きるから。部屋でてけ!」


「はいはい。分かりましたよー!」


そう言って俺は弥生の部屋を出た。




俺は制服に着替えてリビングにいった。


リビングには、エプロンをして忙しくみんなの弁当を作ってる尋兄。


ソファーに座って携帯をいじってる優兄。


その横で、新聞を読んでる珪兄。


ミュージックプレーヤーで音楽を聞きながら歌ってる空兄。


そして、尋兄を手伝ってる翔兄。


「おはよー。」


「『おはよー』」