「どこがわかんないの?」


「えっと、比例と反比例」


「とりあえず、分からなくなったら俺に聞いてね」


「尋兄ありがとー☆」


今、尋兄の部屋で勉強教えてもらってる。


勉強は嫌いだけど、みんなのためなら、みんなと一緒なら頑張れるかも……





数分後……


「弥生ー、ってあれ?寝てる?」


そっと顔を覗きこむ尋。


弥生は机に突っ伏して寝てた。


「しょうがない…運ぶか…」


弥生をお姫様抱っこして、弥生の部屋に連れていく。


弥生は軽いからなー。





「ん…?」


あれ?


なんで俺寝てんの?


さっき尋兄のところにいなかったっけ?


そういえば、途中で睡魔が…


もうダメじゃん!!


こんなんでテスト大丈夫かな……


兄貴たちには迷惑かけたくないのに…