テストの結果、平均20点だった俺が!!


なんと!!


今回のテストは、平均50点!


俺的にすごいと思う。


特に、歴史なんて、6点から48点に上がった!


俺は一人でテンションが上がってた。


すると、クラスの女子が、


「歴史48点?馬鹿じゃん!」


俺のテストを取って、点数を見た。


「返せよ」


「こんな馬鹿な妹を持って、尋先輩とか可哀相」


「はぁ?」


「だって、ただでさえ親がいなくて苦労してるのに、こんな馬鹿で手のかかる妹を持って…先輩たち可哀相ー!」


「………」


俺は言い返せなかった。


「きっと、尋先輩たちは90点平均なんじゃない?だとしたら、こんな妹を持って、先輩恥ずかしいんじゃない?」


「………」


「さっさと離れればいいのよ。あんたなんて、ただの落ちこぼれなんだから」


そう言うと、俺にテストを返して、帰っていった。


入れ違いで、今度は高畑兄弟がきた。


「弥生ー!迎えにきた!」


「弥生ー」


凛音が抱き着いてきた。


いつもなら笑って亮たちに助けを求めるのに、俺は無言だった。