―――ピンポーン あら、誰かしら・・・ 私は"雅司"の血で紅く染め上がっているエプロンをはずして、玄関に向かう。 「はーい」 私はいつもどおり玄関から顔を出す。 「あら、立川さんの家から変な音が聞こえんだけど・・・大丈夫なの?」 隣りの家の大橋さんが心配そうに聞いてくる。