正直、彼氏の部屋に彼女がいるのは、たまらない。


『…いつまで、俺の理性が保つかな…。』


そんなことを考えている矢先、由香里のクラスの人に俺達の事を見られていたらしい。

高校生の噂は広まるのが早かった。

俺が社会人であるせいで、根も葉も無いことを言われているらしい。

責任を感じずにはいられなかった。

由香里は『心配しないで』と言っていたが、その目は今にも泣きそうな顔だった。

だから俺は、由香里の友達に助けてもらおうと、俺達の事を知ってもらうことにした。