side月
南の部屋にいれてもらえたのはまだ付き合う前だったから
付き合った今
初めて入ったから、少し緊張している
それだけならまだしも、さっきのキスと、おばさんに階段のぼってる途中に言われた一言で、緊張もいっそう増していた
静かな部屋
どっちから喋ることもないと思ってたけど
意外にも、南が先に口を開いた
「お、お母さんが……」
『え?』
「お母さんがゴメンなさいっ
あの……、変なこと…言って…」
もじもじしながら、恥ずかしそうに目をそらしていう南に、胸が高鳴っていく
男なのに、こんなちょっとの仕草でドキドキさせられて
かっこわりぃ……
『気にしてないから……』
恥ずかしくて、顔を俯かせながらいった言葉が、予想以上に強い言い方になってしまった
それに気付いて、南の様子をうかがうように、耳を傾けていると
「ゴメンなさいっ
やっぱり、怒ってるよねッ」
予想通り、勘違いをした南
ふと、顔をあげて表情を伺ってみれば、泣きそうな顔をしている

