★地味な女と学園王子☆







『安佐奈ッ!!』



それでもなお、私を睨み付ける女の子達はすごい根性だ



別に私が月くんを呼んだわけじゃない



それなのに、その恨むような目



『やめて……』



ボソッと小さく呟いた月くんに、その場にいた女の子達、もちろん私も月くんに視線を集中させる




「月くん?」



『月?』



『南を傷つけるの、やめてっ

南が傷つくと、俺も傷つく
南になにかあると、俺自身狂ってしまいそうになる

あんたらに何するか分かんない

身の保障なんか出来ない

……だから、やめてっ』



小刻みに震える月くんの肩は、私にも十分に伝わってきて、すごくすごく、切なかった




月くんをこんなにさせてるの



自惚れなんかじゃない
私のせい



絶対に自覚しなきゃいけない

自分が、皆を苦しめているの




私がいけないから



おとなしくしてればよかったんだ


中学の時みたいに




あの日、月くんとぶつからなければ



あの日、月くんに言葉を言わなければ



あの日、追い掛けてきた月くんを無視していれば




全部全部、後悔ばかり



好きだけど、大嫌い
大嫌いだけど、大好き




いつのまにか好きになってた

そばにいたいって思ってた

居心地がよくなってた


今だって、まったく気持ちは変わってないけど……



「苦しい……」



『南…?』



「……月くんが好きです」


『え?』



「私達、両想いです
だけど、さよならですっ」



溢れだす涙は止められなくて、私は校内へ向け、走りだした




決断した
皆が苦しまない方法考えた



私、死ぬ