放課後―…
教科書をカバンにしまい、深いため息をつきながら教室を後にする
下駄箱まで行って、帰ろうと校内を出た時だった……
『ちょっと来てくんないかな?
あ・さ・なさん』
私の耳元で怪しく囁いたのは、同じクラスの女の子
笑ってるけど、目はわらってなかった
「い、嫌です……」
『はぁ?』
「わ、私、用事があるので失礼しますッ!!」
気に食わないというような表情を見せるクラスの女の子達に頭を下げ、横を通り過ぎていこうとした所
『おい
待てよ安佐奈っ!』
声を荒げながら、私の跳ねた二つ結びの髪をつかみ、引っ張った
「いッ」
痛さに表情歪め、髪に手をやる
『来いっつってんの聞こえなかったのかよ?』
眉間にしわをよせ、鬼のような表情で私にいうクラスの女の子が怖くて、体を震えさせていると……
『南ッ!!』
後ろから私を、暖かな腕が抱き留めた
見なくても分かる
この優しい声で分かる
「つ…きくん?」
溢れだしそうな涙をおさえながら、顔をあげると、眉をひそめ、苦しそうに私を抱き締めている月くんがいた
『つ、月ッ!?』
突然月くんが姿をあらわしたことに、怯えながら後退りをする女の子達

