『これ、なに?』
「り、りんごと、わ、和菓子です!」
『へー…
ありがとう』
安佐奈南に笑顔でお礼をいう
俺の顔なんて見てないけど、安佐奈南からなんかもらえたことが嬉しくて
自然に頬が緩んでいた
フと安佐奈南が顔をあげたと思ったら
「それでは…」
優しい顔で微笑んでいた
それは…不意討ちだろ
顔を真っ赤にする俺をおいて安佐奈南は頭をさげ帰っていく
『安佐奈南!』
なんか知らないけど、もっと一緒にいたくて、もっと安佐奈南のこと知りたかったから
用もないのに安佐奈南のこと呼び止めてしまった
「…?何ですか?」
立ち止まって振り替える安佐奈南は不思議そうにな表情をして首を傾げている
『えと…』
「…用がないなら帰ります」
いつも通りの安佐奈南
冷たく言い放って家に入ろうとする
『もっと…、安佐奈南のこと教えて!』
遠回しに言ったり、適当な理由つければよかったのに
安佐奈南が入ってしまいそうになるのを慌ててとめたから単刀直入に言うことになってしまった
バカ正直な俺…
時々バカ正直な自分がすげー嫌になるんだ
こういう時なんか、俺の性格は損らしい
恋愛なんてしたことないし、初めてだからどうしていいのか分からない
恋愛に向いてない
「…そんな恥ずかしいこと、よくそんな真っ正面から言えますね」
そう言った安佐奈南は頬は真っ赤に染まっていて
俺は本当に嫌われているわけじゃないのは分かった
少なくとも安佐奈南にとって大嫌いな奴ではない
そう分かったのが嬉しかった
どんだけピュアなんだってね俺
自分で自分が気持ち悪く思う

