───指輪をしていない
あんなに外すことを拒んでいた、悠太がプレゼントしたあの指輪。
なんで・・・してないんだ?
・・・だって・・・一緒に歩いてた
また二人は付き合ってるんだろ・・・?
一人で戸惑う俺は何を話せばいいかわからない。
無言の時間がしばらく続く。
先に口を開いたのは沙菜の方だった。
「…今日は大事な話があるの。」
沙菜は白い息を吐きながら、小さな声で話し出した。
静まり返った屋上では、沙菜の小さな声もよく聞こえる。
「雅樹と別れてから私…ずっと考えてた…。自分の気持ちが誰に向いているのか…。」
真剣に俺を見つめる沙菜の目。
別れた時の戸惑い迷う目とは全く違うものだ。
やっと聞ける沙菜の気持ち。
何を言われるか、わかっているつもり・・・
覚悟もしてここに来たつもり
なのに何で・・・
何でこんなに心がざわめくんだ・・・。
「すぐにはわからなかった。だって…雅樹も悠ちゃんも…私にはずっと大切な人だったから…。答えが出ないまま、一年以上…私は二人に会わなかった。こんなに二人と会わないのなんて初めてで、すごい寂しかったよ。」
「…俺と会わなくて寂しかったの?」
「うん。雅樹とはずっと一緒だったから、雅樹と会えない方が寂しかったかな…。」
「…でも…俺よりも先に…悠太と会うんだね。」
少し微笑んで話す沙菜に、嫌みのような一言を言ってしまう。
すると困ったような表情に変化するのを、俺は見逃さなかった。
・・・悠太と会ってたことを俺が知っているのが、そんなにまずいのか?
「…そうだね。私は雅樹より先に悠ちゃんと会ったよ。でも…」
「じゃあ悠太といればいいじゃん。クリスマスに俺なんかとあってないでさ。」
沙菜の言葉を遮って、キツい口調で言った。
ウジウジしていた自分が悪いって後悔したばかりなのに・・・
はっきりと聞くのが怖くて、悔しくて・・・これは八つ当たりだ。
「悠太と付き合うんでしょ?はっきり言ってよ。」
止まらない。
思ってもいないことを口走ってしまう。
付き合って欲しくないくせに
はっきり言って欲しくないくせに・・・
あんなに外すことを拒んでいた、悠太がプレゼントしたあの指輪。
なんで・・・してないんだ?
・・・だって・・・一緒に歩いてた
また二人は付き合ってるんだろ・・・?
一人で戸惑う俺は何を話せばいいかわからない。
無言の時間がしばらく続く。
先に口を開いたのは沙菜の方だった。
「…今日は大事な話があるの。」
沙菜は白い息を吐きながら、小さな声で話し出した。
静まり返った屋上では、沙菜の小さな声もよく聞こえる。
「雅樹と別れてから私…ずっと考えてた…。自分の気持ちが誰に向いているのか…。」
真剣に俺を見つめる沙菜の目。
別れた時の戸惑い迷う目とは全く違うものだ。
やっと聞ける沙菜の気持ち。
何を言われるか、わかっているつもり・・・
覚悟もしてここに来たつもり
なのに何で・・・
何でこんなに心がざわめくんだ・・・。
「すぐにはわからなかった。だって…雅樹も悠ちゃんも…私にはずっと大切な人だったから…。答えが出ないまま、一年以上…私は二人に会わなかった。こんなに二人と会わないのなんて初めてで、すごい寂しかったよ。」
「…俺と会わなくて寂しかったの?」
「うん。雅樹とはずっと一緒だったから、雅樹と会えない方が寂しかったかな…。」
「…でも…俺よりも先に…悠太と会うんだね。」
少し微笑んで話す沙菜に、嫌みのような一言を言ってしまう。
すると困ったような表情に変化するのを、俺は見逃さなかった。
・・・悠太と会ってたことを俺が知っているのが、そんなにまずいのか?
「…そうだね。私は雅樹より先に悠ちゃんと会ったよ。でも…」
「じゃあ悠太といればいいじゃん。クリスマスに俺なんかとあってないでさ。」
沙菜の言葉を遮って、キツい口調で言った。
ウジウジしていた自分が悪いって後悔したばかりなのに・・・
はっきりと聞くのが怖くて、悔しくて・・・これは八つ当たりだ。
「悠太と付き合うんでしょ?はっきり言ってよ。」
止まらない。
思ってもいないことを口走ってしまう。
付き合って欲しくないくせに
はっきり言って欲しくないくせに・・・

