何もない恋愛なんてつまらない。
嬉しいことがあるからこそ、そこに闇がある。
もしかしたらこの先、あたしに待ち受けてるのは闇だけかもしれない。
それが運命なのだから、仕方がないこと。
だったらそれを、打ち消せばいい。
見返すほど自分を磨いて、相手に言い返してやればいいだけのこと。
相手が悪かったなら、自分の目がないだけのこと。
あたしは後悔なんてしたくないから
行きたい道へ進むだけ。
ただ、それだけなんだ――…
『ね、もう一回、言って?』
「…いやだ」
『お願い…』
「本当に…最後だから」
――…言葉は少なくても、あたしは大丈夫。
それが、悠だから。
そういう、彼氏だから。
一人一人の個性をちゃんと受け入れられてこそ
あたしは彼女と言えると思うから――…
「―…好きだ、バカ――…」
こんな彼氏を、これからも一緒に支えていきたいと想えるんだ――…
―‥END.