『……っあ…』
「…っ」
家に帰った途端にベッドに放り込まれ、ほぼ強引に繋がっているあたしたち。
でも今更、あたしに幸せなんて感情はない。
ただあるのは、痛みと、無だけ。
今まであたしは、悠と一緒になるときだけは、いつも幸せだった。
気持ちはなくても、こうやってるときだけは、求められてる気がしたから。
だけど今は、もうそんなのない。
あたしはロボットのように寝かされて、快感を送られるだけ。
最中に何をしたかなんて覚えてない。
ただただ、早く終わってほしい一心だった。
「…つまんねぇ」
『……』
イライラしている時にしか吸わないタバコを吸って、あたしに視線を送る。
でもあたしは背中を向けて、淡々と洋服を着る。
「お前は、何が不満なわけ?」
『……』
「おい、何回も言わせ――」
『だから、別れよ?』